桃子

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ここまでする!?死んで仕舞えばいいのに! 近くで眠っていた桃子が心配になって仕舞う程、家は壊滅状態にあった。 屋根、壁、ドア、窓等を構成していた木材や硝子が原形を殆ど留めず、ないまぜになって辺りに散乱している。 キジミは私から直線距離にして29メーター99センチ98ミリ離れた上空にいた。そんなんで逃げた気になるな! 私の掌から骨が射出される。私の感知能力とこの骨を操る能力、完璧な合わせ技だ。 何本かの骨がキジミを包囲。骨から更に細かい骨が射出された。 キジミが大気で壁を張るが、そんな防壁で防げるほど骨はやわじゃない。 骨の弾幕で死んでしまえ! 無数の細かい骨がキジミに襲い掛かる・・・が、その瞬間、ぴたりと骨が動かなくなった。 これは・・・桃子か!
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