プロローグ

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《──ピッ、ガガ……こちら特別調査隊第五班、応答願います》 「…こちら詩樹(シキ)。どうぞ」 《シガル街頭E-03地区にて指名手配中の男を発見しました。現在追跡中です》 「そのまま追跡及び報告を続けて下さい。ただし、手は出さないように。すぐに“特別戦闘員”を向かわせます」 《了解しました───ブツ……ツ―ツ―ツ―…》 「……」 カタ……カタカタカタカタ カタ… ピッ 《…はい》 「千里(センリ)、仕事です。 シガル街頭E-03地区にて指名手配犯を発見しました。至急向かってください」 《りょーかい。》 「データを送っておきます。必ず目を通してください」 《分かってるって。》 「………」 《?……どうした?》 「私は待っています。千里が帰ってくるのを」 《何だよ急に……でもサンキュ。行って来る……──ブツッ…ツ─ツ─ツ─…》 「……………」
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