二人の関係

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綾鷹千里は握手に応えたことに 嬉しそうに笑うと、またにっこりと笑顔を見せた。 「新人っすか、俺もですよ。 ついこの間、国務機関【リゼット】の第零特闘員になれたばかりなんです」 「へぇ~、そうなんですかー………ってぇえ!?」 俺は張り上げた声と同時に、抱えていた狗獣リランを離し、両手で彼の手を握った。 「第零って………ええ!? マジで!?こんな若いのに!?」 第零特別戦闘員 国務機関【リゼット】における、トップクラスの構成員であり 特別戦闘員の、特に優れた【狗獣使い】で構成されている 今確認されている【狗獣使い】の中で、最強と言われる人たち… そんな人が今、俺の目の前に…… 「キュ、キュキューキュ!(ま、俺のおかげだがな!)」 ギュム。 「キュオ!(ぐへ!)」 綾鷹千里はいつの間にか自分の足元に移動していたリランを踏んづけた。 そして笑顔で口を開く。 「第五班って事は、奏人さんの 後輩ですよね。この人、煙草臭いから大変でしょう」 「そーなんですよ!人の顔に煙吹っかけてくるし」 「あ、それ、ガキの頃俺もやられました。ムカつきますよねー、ぶん殴りたくなりますよねー」 「分かりますよ~。いやぁ、お互い苦労してますねぇ」
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