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「人の悪口で盛り上がるな」
「いてっ」
後頭部に衝撃が走り、後ろを振り向いてみれば、そこには煙草をくわえた我らが班長、弥鐘奏人が立っていた。
そしてふぅ～っと俺の顔に向けて煙を吐いてきた。
「ちょっ、班長！肺がんになったらどうするんですか！俺が」
煙草ってのは吸ってる人よりその周りにいる人の方が害が多い！
よって肺がんになる可能性が高いのは俺
「まだ生きていたいんだー！！」
俺はどこかに向けて叫んだ。
そんな俺を見て、綾鷹千里はｸｽｸｽと笑う。
「面白い後輩を持ちましたね、
奏人さん」
「うるせーだけだよ。人の話全然聞かねーし」
｢ｷｭ。(馬鹿だな｡)｣
俺は二人のやりとりを聞いて
ピタッと動きを止めた。
「そういえば千里さん」
「千里でいいですよ」
「じゃあ千里。あ、俺のことも
凪でいいよ」
「分かりました」
「班長と千里って……顔見知り？なんか昔から知ってるって感じだったけど…」
「……………」
千里は俺の質問を聞いた直後、
ピシッと石のように固まった。
班長を見てみれば、何故か気まずそうな顔をしている。
俺……聞いてはいけない事を
聞いてしまったのか……？
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