もう一人の零員

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シィ───────…ン。 「……………」 何て………人だ… あれだけ疲労した子供に 更に鞭打つなんて… しかも時速50㌔……!? 地獄のフルコースが気になるけど時速50㌔て普通無理だろ! 出来たら人間の域越えて…… 「──────…!」 『普通じゃあり得ない事が普通に出来る……常識を越えた常識。 こんななっても、俺達は人間って言えるのかな……?』 何を……考えてたんだ俺は…… 普通?人間の域? 頭わりぃくせにアホな事考えてんなよ神野凪21歳! 俺は頬を両の手で平手打ちし、 さっきまでの事を思い返してみた 『これは罰なのかな……… 罪を犯した俺への……』 罪って何だ? 千里は何をやったんだ? 『いたよ…』 ───拾ってくれた人、奏人さん以外にも一人いたよ 『本当に………いい人だった』 ───でももういない 4年前 『俺が殺したから─────』 「凪?」 「──はいッ!?」 「いっちょ前に何悩んでんだ?」 「……は、班長…」
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