1章

6/10
前へ
/129ページ
次へ
怖さ、より自分の死への防衛本能が対象から目を離すことを許さなかった。だがその恐怖を現実かどうか区別するために歯を高速で震えさせたがためにカタカタカタしていた さわちゃん?「ウゥゥァ……アァグゥ……」 それでも歩を進めるのをやめない。 さすがに事の異常を察したのが6人は後ろへとジリジリ後退し始めた。 唯「さ、さわちゃん!ふざけるのもいい加減にしてよ!」 律「そうだよ……いくらなんでもシャレになってな……」 さわちゃんゾンビ「ウゴォォォ!」 その瞬間さわちゃんが飛び掛かってきた! 唯「きゃあっ」 唯は思わず腰に掛けていた相棒、ギー太を壁にした。 ゾンビ「ウガァ!」 どう考えても演技にしてはやりすぎだ……。 みんなもそれは感じていた。 そもそも腐食部分がリアル過ぎる。膝の辺りなど皮が削げ落ち肉が覗いている。 和「いい加減に……」 親友のピンチにいち早く反応したのは和だった。 手元に持っていた学園祭用の分厚いファイルで、 和「してください!」 さわちゃんを殴り倒す。 横からの強い力でバランスを失ったさわちゃんの足首は豆腐をミキサーでかけたようにぐにゃりと曲がり地面に倒れこんだ ピクッピクッ 律「お、おい……なんだよ……これ」 和「私に言われてもわかんないわよ…」 唯「さわちゃん先生…」 澪「パクパク……」 梓「ひっ……」 紬「もしかして…。今朝ニュースでやってた感染症なんじゃ…」
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

257人が本棚に入れています
本棚に追加