257人が本棚に入れています
本棚に追加
律は制服の袖を捲ると腕などを見回す。
梓「怖いです…」
和「どのレベルでの感染かで変わって来るわね。でも空気感染ならもう既に私達に何らかの変化があってもおかしくないわ。さわこ先生に最後に会ったのは昼休みでその時は特に変わった様子はなかった
つまり発症したのは昼休みの午後1時から今の午後5時の間ってことになるわね」
唯「さすが和ちゃん詳しいね!」
和「生物学好きがこんな所で役に立つなんてね。皮肉だわ」
和「失礼します…」
ガラガラ…
和「誰もいないわね」
律「ほ、本当に?」
唯「いない…ね」
梓「……怖いです」
澪「パクパク」
紬「どこへ行ったんでしょう」
和「そう言えば確か……。」
和が奥の校長室へ進んで行く
唯「和ちゃんどうしたの?」
それを小走りで追いかける軽音部メンバー。まるで母鴨を追いかける雛である。
カチャン、チャキ
和「念のため、ね。校長先生日本刀趣味で助かったわ」
和「(しかも運良く真剣……ね。)」
唯「それ…どうするの?」
和「護身用よ。さっきみたいに襲われたら困るでしょ。さわこ先生も多分まだ生きてる…。また襲ってこないとは限らないし」
唯「それできったらさわちゃん先生死んじゃうよ…?」
和「そうかもね…。」
唯「和ちゃん…」
和「私だって嫌よ!こんなこと!でも何かが起こってるのは事実で現実なの!あのさわこ先生見たでしょ!?正気とはとても思えなかった!」
最初のコメントを投稿しよう!