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△▽ △▽
「ハァ、ハァ、ハァ。」
暗く細い路地を1人の太った男が走っていた。
男は片手に刃渡りが約18㎝はあるナイフを持っている。
「あんな…無理だろ。こんなものしかないんだ…ぞ…。」
男はゼエゼエしながら、膝に手をあてて休憩をしている。時々後ろをむき、『何か』を気にしている。
すると、後ろから一発の銃弾が太った男の肩をかすめる。
太った男は焦って後ろを気にしながらまた走り出した。
「クソ。まだきてたのか。」
太った男はそう言って細い路地を抜け出し、広い道路にでた。
「後少しなん…だよ。
後少しで仲間が…いるのに。」
後ろから何発も銃弾が飛び、太った男の腕や足にかすめる。
「後…少し。後…少し。」
走っている太った男の足に一発の銃弾が命中した。痛みのあまり太った男は持っていたナイフを手から放した。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
太った男は叫び、足を押さえる。
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