名前-ナマエ-

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崩れかけた世界に少女はいた。 真っ暗で周りが見渡せない。 わかる事は水に浮かんでいる大きな何かに座っている事。 時折足に水がかかり波があることもわかる。 「此処は何処?」 少女の問いに答える者はいない。 「私は誰?」 少女の問いに答える者はいない。 「何故私は此処にいるの?」 「運命だからさ。」 少女の問いに答える者は見えない。 声からしてまだ少年だろう。
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