政治家の眼

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おさらいです。政治家は少数の権力層と大多数の被支配層の仲介役、そういう訳です。再度言いますがこれが判っていないと政治家は国民のリーダー、若しくは公僕みたいに誤った見方をしてしまうのです。権力層は次々に利権の追求をしますから、それに従って被支配層に要求してきます。それを巧く被支配層から引き出す、要求を飲ます、そういう調整が必要です。(その為の主力洗脳要因マスコミについては又語ります)景気が悪かろうが国の財政がどうだろうが権力層はお構いなしに欲望のまま要求しますから先ず被支配層の弱者から淘汰される、これが縮図です。しかしもう一つ誤解があります。政治家同士も過酷な闘いをしています。議員報酬が高い、議員年金が高い、と見られがちですが、どちらも論外な金がかかるのです。報酬が高くても積極的な政治活動には莫大な支出が要り、議員年金も桁違いの掛け金が要ります。時間にも追われます。所属している党に造反したら、若しくは厄介なライバルを叩いたら政界から消される可能性もありますし、これがロシアや中国、北朝鮮なら殺されかねません。彼等も自分達の仕事に関しては必死なのです。超権力の側にいるだけに際どいのですね。私は少し以前仕事で疲れた体で朦朧として駅の周りを回遊魚のように流れる多くの人達をぼうっと見ていました。そう日本語を聞いても言葉でなく、意味不明な連続音を聞くような感じに。すると人間が単なる生物に見えたのです。閃きました。被支配層を利用する政治家の眼(目ではない)には私達はこのように見えていると。若しくは高い所から小さく見える、やはり人間としてではなく、生物のように。もし政治家が微笑み皆さんと握手したとしても相手は利用だけする生物のような感覚を皆さんに持っているのでしょう。
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