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私は日光浴に適当な場所を探すため、庭を散策する事にした。
毎年、何も変わらないこの庭で、桜が散るまでの時間を潰し、そして開花を待つ。
私はこの桜に合わせて生きている、いや"生かされている"と言った方が正解なのかもしれない。
私は老いる事も死ぬ事も無い。
春になればまたこうして生界に足を付ける事が出来るのだから。
自分でもいつから私という存在が生まれたのかわからない。
気が付けば、桜花が舞う季節になっていたのだから。
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