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「ちょ、ちょっと?桜さん、大丈夫……?」
待合室にひょっこり先生が顔を出している。
先生の言葉に、はっとして現実に戻ってきた。
「大丈夫。それより……先生またここで寝た?」
「あれ~…バレてた?あはは~」
「だから、家に帰ってから--」「桜はさぁ、、、知ってるんでしょ?俺がこの世界の者じゃないってこと」
説教を遮られ、少しイラっとしたが、先生の確信を持った一言に桜は押し黙ってしまった。
「うん?困らせてしまうような質問だったか?まあ、その顔はちゃんと解ってる顔だよね。別にどうでもいいんだけど」
ヘラヘラと笑う桔梗の表情は心なしか淋しそうだった。
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