第一章

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メイドだった。 どこからどう見ても 非の打ち所のない 金髪のメイドだ。 メイドは、ニコリと微笑むと 深々と一礼した。 メイド 「ようこそ 『グラン・ブルー』へ。 我が主がお待ちですわ。」 その邪気のない笑顔に 普段なら 毒気を抜かれていただろう。 しかし、 この状況では 逆に一団の警戒心を 一気にレッドゾーンに 引き上げた。 何故なら 彼らの訪問は 非公式だったからだ。 彼らの訪問は 言わば『奇襲』と言って 差し支えがない。 小舟での移動にも 細心の注意を払い 極力 音も立たない様にした そのうえ 『認識阻害』の 魔法をかけていた。 誰にも気付かれずに 目的の人物に会い 『打倒』……いや、 『暗殺』する手筈だったからだ
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