第四章

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互いのグラスに ワインをつぎ合いながら 世間話に華を咲かせる。 アリスの事 アンナの事 マリアベルの事 そして ちょうど 話しが途切れた所で マリアベルが 切り出した。 マリアベル 「本当の所 ロキ様とは どういった ご関係なのですか?」 ディアナ 「ん~?もしかして マリアベルちゃん アイツ 狙ってるの~?」 マリアベル 「いえ。私ではロキ様と 吊り合いがとれません。 ふさわしい相手が いらっしゃいます。 ただ… 気になったものですから。」 ディアナ 「ん~?なにが~~?」 マリアベル 「その… ロキ様はここに おいでになってから 一度も『ディアナ様を 名前でお呼びにならない』 ものですから。」 ディアナの手が ワインをつごうとして ピタリと 止まった。
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