第四章

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ディアナは 今 重要な事を言っている。 それは わかっている。 マリアベルには 問い詰める事も出来る。 しかし それは出来ない。 これは 彼女の 『領分』を越えている。 聞きたい事はたくさんある 『110年前のあの日』 『ディアナの姉』 『許せない理由』 『事態が動く』 しかし 彼女には聞けない。 彼女が これからも ロキのメイドで在り続けるには ロキの許可無く 越えてはいけない 『一線』がある ここが その『一線』だ 彼女は 本能的に感じた。 今 聞く事は出来ない もし 聞くとしたら 主人である ロキの口からだ
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