第五章

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しかし 祖父が病で倒れた頃から 少しずつ 門下生は減っていき 祖父の葬儀が終わる頃には この道場の門下生は カイル ただ一人となっていた ハイランドで 騎士の職についていた父親は 戦乱の折に 殉職している。 母親は 親子二代に渡り 剣術にのめり込んだ 父親と祖父に愛想をつかし カイルの妹を連れて 家を出ている。 カイルは 英雄と言っても過言ではない 偉大な祖父と この剣士の国で 騎士になった 優秀な父親の 両方を とても尊敬していたし 自分に その血が流れている事を 誇りに思い… そんな偉大な祖父のような… そんな優秀な父親のような… 『立派な剣士になる』 という 夢の為に この道場に残った
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