第六章

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亜人達にとって 自然がそのままの方が 住みやすく そして 戦いやすい。 種族によっては 深い森や高い山で 生きる者達がいる。 彼等にとっては 整備されていない大地の方が 動きやすく 過ごしやすいのだ それに 彼等の中には 『自然信仰』という 考えも根強い。 『自然信仰』とは 文字通り 『自然には 神が宿っている』 という考えだ。 その為 無闇に 山を切り開いたりしない 仮に 木を切るにしても 大仰な儀式を行ったりする。 そして この考えが そのまま 双方の戦争の火種になるのだ。 亜人からすれば 自然を破壊する人間は 恐れを知らない野蛮人だし、 人間からすれば 亜人は資源を無駄にする 原始人のようなものだ。
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