第一章

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ロキは ゆらりと立ち上がり 玉座に立て掛けられている 長剣を 腰に差した。 隙だらけだが 彼らは微動だにできない。 その一挙手一投足に 目を奪われていた。 侮辱のセリフは まるで頭に入っていない。 逆に 彼らの方が 致命的な隙を晒していた。 しかし ロキは そんな些末な事は 全く意にも介さず さらに言葉を続けた。 口を開かれたことで 彼らは その時に初めて 自分たちが ロキに見とれていた事に 気づいたのだが… ロキ 「ああ。 一つ言い忘れたが… オレは よほどじゃない限り 最初は 剣を抜かないと決めている 本気が見たいなら 剣を抜かせてみろ。 ……実力でな。」
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