第一章

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身を持って体験した大柄の男は 戦慄した 今の一撃を もしも 防げなければ 確実に背骨を その鎧ごと 粉砕されていただろう。 自身の『身体強化』と同時に かけていた 『武器強化』の魔法によって 強度を増していた ハルバードだから 耐えられたのだ。 『武器強化』がなければ ハルバードごと やられていた事が 容易に想像できた。 そして その身に一瞬 接触した事で 彼は気付いてしまった。 絶望に値する事実… それは ロキは『身体強化』の魔法を 使っていない ということだ つまり 純粋な『腕力』で 自身の体を殴り飛ばした… その 右ストレートには 『武術』の片鱗は 見られなかった そこに『技術』なく あったのは ただの『暴力』だけだ。
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