第一章

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とはいえ まだ仲間がいることが… 仲間が立ち向かっていることが 唯一の支えだった。 ロキが ストレートを出し 体勢を立て直している所に 大柄な男以外の三人が 一度に襲いかかった。 リーダー格の男はロキの右から 小柄な男は左から 女は背後から それぞれの武器を振るった 長年のチームワークが生む 完璧な同時攻撃 「決まった」と 三人が三人とも思った 次の瞬間 『全ての攻撃が弾かれた』 それは 薄皮一枚という所で 不可視の壁が 三人の攻撃を 無力化したのだ。 ロキ 「効くか!バカめ」 それは 高位の魔術師などが 無意識に纏う 物理攻撃と魔法攻撃を防ぐ 不可視の障壁だ。 術者の力量により その強度を上下する障壁だが 『魔人』と呼ばれる ロキのそれは まさに 鋼鉄の壁と言っても 大袈裟ではなかった
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