第二章

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十人いれば十人… いや 万人いれば万人 彼に対して (外見だけは) 好印象を持つだろう。 かっこいいと言うより 『美しい』がふさわしい 淡く陽光に 照らされた銀髪や その整った横顔など 人を超えたものを感じる。 例えるなら 『荒野に生きる銀狼の王』… そんな 何者をも寄せ付けない 『孤高』や『野生』を 感じさせるのだ。 彼を見ていると 自分の顔が赤くなるのを感じる いくら 見ていても 飽きることはない。 だが これは 『恋』や『愛』ではないとも 言い切れる。 言うなれば 『信仰』だ。 牧師やシスターが 自分の信仰する神に 恋愛をしない様に マリアベルにとって ロキは『神』と同じだ。 そして それは 自分だけでは無く 『ゼログラウンド』に 住まう者の中には 決して少なくない。
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