第二章

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巨大なベッドの中央が 規則正しく上下している。 マリアベルが覗き込むと そこにはまるで胎児の様に 丸まって寝ている 黒髪の少女がいた。 マリアベル 「起きて下さい。 アリス もう朝ですよ。」 アリスと呼ばれた黒髪の少女は ムーッと小さく唸ると ゆっくりと目を開いて マリアベルを見た。 アリス 「マリア~………グゥ」 一度 マリアベルを 確かに確認して 再び 目を閉じたアリスを 結構な力で揺り起こす。 上半身だけ 起こして ガクガクと前後に揺らす。 アリス 「や~め~て~。」 低血圧な この黒髪の少女を起こすのに 今日は 優しい方だ。 マリアベル 「起きなさい!」 アリス 「わかったから~ や~め~て~。」
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