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巨大なベッドの中央が
規則正しく上下している。
マリアベルが覗き込むと
そこにはまるで胎児の様に
丸まって寝ている
黒髪の少女がいた。
マリアベル
「起きて下さい。 アリス
もう朝ですよ。」
アリスと呼ばれた黒髪の少女は
ムーッと小さく唸ると
ゆっくりと目を開いて
マリアベルを見た。
アリス
「マリア~………グゥ」
一度 マリアベルを
確かに確認して
再び 目を閉じたアリスを
結構な力で揺り起こす。
上半身だけ 起こして
ガクガクと前後に揺らす。
アリス
「や~め~て~。」
低血圧な
この黒髪の少女を起こすのに
今日は 優しい方だ。
マリアベル
「起きなさい!」
アリス
「わかったから~
や~め~て~。」
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