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赤に染まった空中庭園に
マリアベルだけが残された
そして
庭園から景色を眺めていると
突然 声を発した。
マリアベル
「いい加減
出てきたらいかがですか?」
大きくはないが
よく通る声が響く。
すると 周囲の茂みから
全身を黒の装束で
身を包んだ者たちが 現れた。
侵入者
「まさか メイド風情に
気づかれているとはな。
気配は完璧に
消していたというのに。」
それを聞いてマリアベルは
クスクスと笑い出した。
それは いつもの
優しさをたたえた物ではなく
妖艶な笑みだ。
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