第二章

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赤に染まった空中庭園に マリアベルだけが残された そして 庭園から景色を眺めていると 突然 声を発した。 マリアベル 「いい加減 出てきたらいかがですか?」 大きくはないが よく通る声が響く。 すると 周囲の茂みから 全身を黒の装束で 身を包んだ者たちが 現れた。 侵入者 「まさか メイド風情に 気づかれているとはな。 気配は完璧に 消していたというのに。」 それを聞いてマリアベルは クスクスと笑い出した。 それは いつもの 優しさをたたえた物ではなく 妖艶な笑みだ。
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