召喚

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後ろの連中は一瞬何が起こったのか解らずにいた。 だが伝言役の男の首が胴体から離れるのを確認し理解する。 獲物が逆らったのだと。 俺の目の前に怒り狂った黄布党の者達が大挙した。 『この餓鬼をぶっ殺せー!!』 剣や槍が四方から襲いかかってくる。 俺はそれに構わず円を描くように手に持つ剣を横に振るう。 その一撃だけで相手の攻撃が届くより早く十数人の命を断つ。 目の前に槍が突き出される、素手で払い後ろから剣を振り下ろそうとする奴に刺さるよう誘導する。 払い、斬り、避け、斬り、斬り、時には同士討ちを狙いまた斬る。 一つまた一つと屍を築いていく。 屍が1000を超えた辺りからだろうか。 『ば、化け物だぁぁ~』 『いやだ、死にたくねー』 目の前にいる男が屍に変わっていく事に恐怖した族が騒ぎ出し逃げ出す者も出だす。 それはそうだろう。 こいつらには命を懸けてまで戦うほどの大義がないからだ。
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