召喚

7/14

294人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
『ひぃぃぃ~、黄巾党だぁぁぁ~。黄巾党が来たぞぉぉぉ~』 それを聞き街の者は皆堰を切ったように慌ただしくなる 『あなたも早く何処かに隠れなされ』 老人はそう言うと足早に立ち去った。 『兵は全員北門へ集合せよー!!』 俺は兵達に付いていき北門へと向かった。 北門へは兵が整列していた。 その数は約3000位だろうか。 皆、顔には緊張が浮かび一目で戦の経験が無いことがわかる。 『黄巾党の数は約20000我々の7倍ほどです』 現場指揮官風な男はその報告を聞くと青ざめた顔をした。 『ご苦労。皆、聞いてのとおりだ。族は強大だ。だが我々が敗れればこの街が滅ぶ!!この度の戦は負けられぬ戦である。最後の一兵になるまで徹底抗戦あるのみだ!!』 なかなかの鼓舞であった。 人は勝ち目の薄い戦いだろうが少ない希望に賭ける。 それこそが人なのだ。 諦めずに戦い希望を望むものに奇跡が訪れる。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

294人が本棚に入れています
本棚に追加