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そしてこの街にとっての奇跡とは俺のことだろう。
俺は悠然と指揮官風の男に近寄り言う。
「その戦、是非俺に指揮を執らせてもらえないだろか?」
俺が突然にそんな事を言ったものだから皆驚きの表情を浮かべた。
指揮官風な男は怒り顔を向けた。
『いきなり、何を言い出す。貴様のような素性も知れぬ輩に任せられるはずはなかろう!!』
「ならば座して死を待て!!俺に指揮を執らせればこの街は救われよう!!俺は天よりの遣いなり!!俺を信じろ、さすれば光が我らを祝福するであろう!!いかがか?」
あらん限りの声を出し威厳を乗せ問う。
『・・・・・・・・・』
俺のただならぬ気配を感じ取ったのか男は黙り込んだ。
俺はそれを肯定の証と受け取った。
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