二声

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「……おい、聞こえてんのか?」 『え、は、はい』 ひ、人がいた! しかも、この人刀持ってるし 銃刀法はどうなったんだよ日本! 私の頭の中はパニック状態 オロオロとしてたら急に浮遊感を感じた 「ここは寒いから、俺の城まで行くぞ」 『え、ちょっ、城って!?』 この人、どっかのお偉いさんなのか!? てか私、お姫様抱っこされてるじゃん!! 『お、下ろして下さい!歩けますから!』 「遠慮すんな。お前、そこまで重くねぇし」 『え、本当ですか?……って、そんな事はどうでもいいですから!』 「……お前、変わってんな。What your name?」 え、英語? 無駄にいい発音してるな 『……山口鈴』 「!!……お前、南蛮語わかんのか」 『なんば……?』 「まあ、いいさ。話は城に帰ってからにするからな。you see?」 『ぁ、あいしー』 「ぶっ!発音悪ぃな」 『別にいいじゃないですか!!貴方が無断にいいだけです!!』 『ぅ、気持ち悪い……』 「ha、あれぐらいでか」 『あれぐらいって……、普通の人はあんな風に馬に乗りません!』 馬に乗るって事でさえも驚いたのに 『……手綱持たないで馬に乗る人なんていないって』 「俺はいつもああだが」 まじかよ この人、一体何者なんだよ 「筆頭おぉぉぉぉ!」 こっちに向かって走って来てる人がいた ……あれ、あの髪型ってリーゼント? リーゼントなんて初めて見たな あれ、どんな風に固めてるんだ? 「どうした、何かあったか?」 「小十郎様が探していますよ!……そっちの娘は?」 「拾った」 拾ったって、私は犬猫と一緒かよ 「政宗様!!どちらに出かけてたんですか!」 また人がき…… 『や、ヤクザ!?』 「あ゙あ゙?」 『ご、ごめんなさい!』 この人怖いよ!! 顔に傷があるし、オールバックだし、顔厳ついし!
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