一声

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君ガイナイセカイに ただ独り 残されるのなら このまま… 一緒に…朽チテイクヨ アイシテル ただそれさえ 言えないまま 永久に 閉ざされてゆく 君とのセカイ 叫んでも 届かないよ君のコエはもう… イナイ 降り積もる 雪よ どうか 降り続けてずっと このまま 全て奪い去ってよ 儚い コエのイノチごと 掻き消して スベテ 『――白く…』 ……歌ってしまった 誰もいないとはいえなんて恥ずかしい事を! いくら寂しさを紛らわすとはいえ…… 「おい、girl」 『……え?』 急に聞こえてきた声に思わず後ろを振り返ると 「……なんで、こんな所で歌ってんだ」 右目を眼帯で隠して 腰に刀を挿していた 青い男が立っていた この時、私の声が日本中に響き渡っていた事をまだ知らなかった 使用曲 soundless voice/鏡音レン
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