桜を見に

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「それに、俺もついているし」 風と共に、暖かなあなたの声。 普段、“俺”なんて使わないのに、無理して言ってくれている姿が、嬉しかった。 私は、握っている手を、後ろから押した。 「それでは、そろそろ覚悟のときかな。病院、何時までだったっけ?」 「7時!」 「えっ?嘘でしょ?間に合うかな?」
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