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執事×お嬢様
──お嬢様、これからパーティーがあります故こちらへいらしてください。
──はい、…今日も貴方が私を綺麗にしてくださるのね?
従わせる者と従う者。忠実であり誠実な心を持って離れる事の無い主人と従者。その忠実心と誠実心は憎しみから生まれたもの?それとも愛から生まれたものなのか…
二人は幼い頃から主人と従者としての関係であったがお互い愛を持って傍にいた。然し、女の子には両親が許嫁を既に決めていた為に幼い二人は愛という情を表に出すことは無かった。幾時の流れ、いつしか大人へと時が刻まれ心の奥にしまい込んでいた愛情が溢れだし始める。二人は互いを想う愛を胸に抱きながら困難な結婚への道を歩んでいく。
──ッはぁ、お嬢様…どうかお許しください。この想いはおさまらない、おさまり切らないのです。
──…謝らないで、私も貴方と同じ気持ちです。こんなにも深く愛しているのに…
どうか伝わって
深い深い愛情を
永遠に傍にいると
互いに誓うから
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