冒頭 ‐その日にあった現実‐

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俺があの時見た夢は本当に奇妙だった。 俺がいた場所はとある森。しかしお袋に連れてかれた記憶がない。 そこまで考えて、俺はこれは夢だと言うことに気付いた。しかし普通気付くだろ。俺ってバカだな………。しかし、夢の中で夢だって気付くのはスゴいんだっけか? とりあえず夢だって分かっているから好き勝手に歩く。そうしたら川が見えてきた。 そこを見渡すと一人の女性が立っていた。遠くからだからよくわかんねーが、中々の美人と見た。 しばらくそこに立ち尽くしていたら、女が振り向いた。 「あなたは…誰…?」 俺は女をよく見る。緑色のロングヘアー、エメラルドとも言える瞳。モデルもビックリなスタイル。夢だから出てくるような女だな。 そんな女の質問に答えようと思ったが、止めた。夢なんだし、答える必要もないだろう。 そうして無視したら、女は悲しそうな顔をした。 何でか聞こうとしたら、夢が覚めた。
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