16人が本棚に入れています
本棚に追加
健「お、おい!止めとk……」
なんとなくこの後起きる事が見えてきたため、すぐにマリンに近づいて手を掴み、降ろさせようとした瞬間。
(ヒュンッ)
俺とマリンの顔の間を何かが掠めた。今のは小さな鉛のような………。
俺は慌てて菜緒を見上げる。くそ、パンツを見るんじゃない俺!
何とか目を逸らし、もう少し上に目線をずらすと…………
二丁拳銃構えてます。本当にありがとうございました。
菜緒「…………」
見たことのないような黒いオーラを放ちながら無言でこちらを睨む菜緒。
俺の脳が直感で"これはまずい"と知らせる。俺はマリンの前に手を広げて、立ち塞がるように菜緒を見上げる。
菜緒「……どきなさい。」
冷たく冷えきった声で話す菜緒。二丁拳銃は下ろさない。
健「…ダメだ……っ!ここは退けない…!俺が退いたら……菜緒はマリンを撃つ!そんなのダメだ!」
菜緒「っ、いいから退きなさい!あんたも撃つわよ!?」
健「…っ、銃を下ろせ!…マリンも謝れ!」
後ろにいるマリンに前を向きながら話し掛ける。
マリン「あいよwww菜緒っちwwwゴチになりましたwwwwwwwww」
謝るどころか、バカにした態度を取るマリン。
健「ちょ、おま!謝れって………」
(パンッ、パンッ)
俺の頭の両サイドに鉛が通った。
最初のコメントを投稿しよう!