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教室の中だけが安全で、 一歩教室から出ると、噂される。 と、いった不思議な状況になった。 イチカが外行きの声で「おはよ。紗奈。」と微笑んで来る。 写真を貼られた直後は、教室でもヒソヒソ声が充満していたが、今ではいつも通りになっていた。 だだ…一部を除いて。 ギャル系グループとそれと仲のよい、ギャル男グループ。 最初のヤジも激しかったし、あそこだけ空気が違っていた。 きっと、先生の事… そのまま、期末テストが近づいた紗奈は、勉強が忙しくなり、なにより、ルイとのケジメがつくまで、龍之介と会ってはダメかな…と、いう思いが強くなった。 龍之介に会いたい気持ちを必死に抑え、学校とアパートとバイトの往復に専念した。 あと少し… あと少し、我慢したら…
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