チャリライト

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登り坂を駆ける自転車 先は見えない 坂は終わらない   夜の道を照らすチャリライト 闇に溶け込み 坂は終わらない   ライトが照らすのは 少しの範囲だけ それだけ見えたって 不安になるだけだよ   耐えられないよ 見えない声 見えない視線 分からないよ 僕の行き先   ライトが照らしてる 少しの範囲を 無灯火の自転車が 不意に横切り ブレーキを握りしめると 暗闇に包まれた   まるで消えてしまったようだ 闇に溶けてしまったようだ 僕を構成するものが 儚く崩れたようだった   耐えられないよ   また坂を登る ライトの光 あたりを照らす それはまるで 命が生まれたようだった   ライトが照らせない 範囲は見なくていいよ 坂を登れば 太陽より眩しいはずさ
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