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「用って何?」
「あの、その、えっと私……」
放課後、私は屋上にいた。
目の前には私がずっと憧れてた、同級生。
カッコよくって運動神経抜群で、頭も良くて。女子に大人気な彼。
そしてそんな彼に、私は今人生初めての告白をしようとしてたりする。
無謀だってわかってるけどね。でもさ、中学から三年間好きだったんだよ。
だから彼の行く高校を私も受験して、ここまで追っかけてきてしまった。
何とも理不尽な志望動機。お母さんごめんなさい。
今日はいい天気。夏から秋へと移り変わるこの季節は、まだまだ暑いけれど幾分か熱気は和らぎ、過ごしやすくなっていた。
よし、言っちゃえ!
朝、テレビで星座占い一位だったじゃんか!道で派手に転んだけれども!
「田川くん、ずっと、ずっと……」
じーっと彼に見つめられて、顔が湯気が出そうなほど熱い。
ああああ、心臓が痛い!早く言わなきゃ……肝心な一言をっ!
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