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「とりあえず、真司、お前はこの本の所有者になったときから、あたしの力を借りて魔法が使えるようになりました、ってことだ」
少女は簡単にまとめてしまった。
僕はしばらく黙って聞いているだけだったが、話が一旦終わったようなので、質問をしてみる。
「君は悪魔なのか?」
変な質問だと、自分でも思う。
「あぁそうだよ。悪魔のデュオだ」
「本に封印されてるのは何故?」
これは本の説明文を読んだときから、疑問に思っていたことだ。
「封印ねぇ、正確に言うとちょっと違うんだよね」
と少女は言った。
「違うっていうのはどうゆうこと?」
「あたしは、この本に閉じ込められているわけじゃないんだ。正確に言うとこの本はあたしなの」
意味がわからなかった。
「あたしはね、この世界とは別の世界から来てるの。悪魔ってのを信じるんだから、それは理解できるでしょ?」
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