魔法の書物

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今日もいつもと同じように家に向かう帰り道をあるいていた。 どこにでもある二車線の道路。道路の車道と、ガードレールで分けられた歩道。その歩道をいつもと同じように歩いていた。 その歩道の端に一枚の紙が落ちていた。サイズはおそらくA4程度。 この道は多くの学生が利用するため、その学生の誰かが落としたものだろう。 僕は重要なものだったら、落とした人が困っているだろうと思い、その紙を拾ってみた。 最初にみた面は白紙。裏側なのだろうか? その紙の反対側の面を見たところで、僕の思考は少しの間停止してしまった。 なぜなら、僕は何かの連絡が印刷されたものか、あるいは授業で使う問題が印刷されたものだろうと思ってその紙を見たため、その紙に描かれているものが理解できなかったからだ。 絵だろうか? いや、違う。
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