魔法の書物

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絵などとは違い、もっと規則正しく描かれていた。 描かれてているものは大小様々な大きさの円に、見たことのない記号。 これはいったいなんだろう? ただの落書きだろうか? 描かれている内容が僕には理解できなかったため、僕はその紙を、近くにあったコンビニのごみ箱へ捨てようとした。 しかし、そのコンビニのごみ箱は、店員がちょうど今ごみ袋を替えていたため、捨てるのをやめた。 僕はもう一度その紙を見てみた。 これは何かの図形なのか? その紙を見ていても、謎は深まる一方で、何も理解することはできなかった。 ごみ袋が替え終わったようなので、この紙を捨てようとそのごみ箱へ近づく。 そして、その紙を捨てようとしたとき 僕の周りの景色が変化していった。 まるで卵の空が割れるかのように、パリパリと音をたてながら景色が割れてゆく。 僕が今いた道、目の前にあったコンビニ、それらのものは、パリパリと割れていった殻のようなものに描かれていた。 そして僕の目の前にはよくわからない光景が広がる。
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