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僕はとりあえず家に帰ることにした。
学校から帰っている途中だったため、最終的には家に着く予定だったが、どこにも寄り道せずに、まっすぐ家にかえる。
家に着き
「ただいま」
とだけ言って、二階の自分の部屋へと向かう。
そして、先程拾った紙がいつの間にか変わっていた本。
その一ページ目をめくってみる。
そこには、紙に描かれていたよくわからないものではなく、日本語の文字が書かれていた。
そこに書かれていた、最初の一文。
[この書物の所有者は、この書物を破棄することを禁ずる]
先程誰かに言われた言葉であった。
この本にはまだ他にも
[この書物の所有者は、この書物を他の者に譲渡、貸与することを禁ずる]
[この書物の所有者が、この二つの事項を破りしときは、厳しい罰を下す]
との文が書いてあり、一番下の方に
[この書物の所有権を持ちし者]
とあり、その文のあとにはしっかりと、僕の名前が書かれていた。
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