接触

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「ぜんぶ」 「…は、?」 短すぎて、聞き取れない。 「ぜんぶ、やって」 しびれを切らしたように、京さんは俺との距離をつめて囁いてきた。 頭がしびれて、何も言い返せなくなった俺は、京さんを見つめ返すしか出来なくて。 「これからも一緒におって」 優しく、大きな手の平が俺の視界を奪う。 何かを言おうと開きかけた俺の唇に、直後暖かいものが触れた。
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