接触

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「ん…っ」 キス。 それがキスなんだと気付く時には、京さんの唇も、手の平の目隠しも離れていて。 何が何だか分からない俺は、きっと真っ赤な顔をしていただろう。 あまり見るなとでもいいたげに、京さんは俺の髪を乱暴に撫でた。 「京さん、な、なんで」 やっと出た言葉に、京さんは、やたら小さな声で、 「流鬼が好きだから」 と言った。
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