接触

4/13
前へ
/27ページ
次へ
「いえ…京さんが散歩したいなら、俺は構わないですよ」 少し微笑んで言葉を返す。 正直にそう思ったから。 京さんが一緒なら、俺はどこだっていいんです。 子供がたくさんいる公園だろうが、不気味な廃墟だろうが。 やがて車は公園へと停まり、俺と京さんは車を降りた。 「ん、」 さり気なく出された手。 一瞬何をしてるんだろうと、目を疑ったが、そっとその手に自分の手を重ねると、ぎゅっと握られた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加