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すぐに携帯は見つかり、母の携帯へ電話。
プルルルル、プルルル、ガチャ
早。
ツーコールで出たよ。
「もしも~し♪」
相変わらず呑気な声が聞こえてくる。
「おい母さん!!今日何飲ませたんだ!!」
「んーお母さんの夢が叶う薬?」
疑問系で返すな。
「俺の息子がとれるのがあんたの夢か!?」
だとしたらとんでもない親ですね。
俺だったら速攻警察に通報だな。
「あら、とれちゃったの?」
意外、みたいな声でいわれてもな…
「とれちまったよ!!」
「早いわねーこの調子なら明後日には女の子になってるわね♪」
「……………は?」
……なんですと?
今女の子と言ったか?
「だからぁ、明後日には女の子になってるから♪」
………さて、耳鼻科に。
「ってふざけんなぁぁぁぁぁ!?」
じゃあなんだ。
そのうち胸とか出てくんのか!?
冗談だろ!!
「ずっと前から娘を持つのが夢だったのよ。ほら、うちの家系って男しかいないじゃない?」
人の叫びを完全スルーして話だけをかってに進める母。
確かにそうだけどさ。
うちは男二人兄弟。
従兄弟も三人いるが、みんな男。
これだけいるとそりゃ娘も欲しくなるだろうけど。
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