モブ、ミーツ、ガール

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「おまっ……まさか、アイツに見つかってまで隠したとかじゃないよな?」 「アハー、ハッ!」 冷や汗が出てきた。 アイツといった瞬間、陸紀の表情が芳しくなくなった。 そして、エセアメリカ人になって気持ち悪さが倍増した。 どうやら図星だったらしい。あー……てことは。 「陸紀ぃ……今日こそ決着付けましょ……?」 「あの情報操作をたった数時間で潜り抜けただと?!」 予感は的中し、ガラッと乱暴に開けられたドアの先には、割と小柄で左腕の辺りに「風紀」と書かれた腕章をつけたツインテールの女子が立っていた。 バカ面で彼女を見つめる睦紀、鬼のようにいや般若のように怒り狂った表情で睦紀を睨む彼女。 僕らの風紀委員兼、陸紀の天敵の東雲梓がログインしました。 「ふふっ……情報操作?あんなの全員ペナルティ付けたやったわよ。」 ぱきぽきと指を鳴らすやや小柄な彼女。彼女の通り名は「無差別罰則」。 まぁ違反物を持ち込んだ奴が悪いが、組織的なものであった場合関わった奴ら全て、彼女の手によって殺められる。 以前の風紀委員会・生徒会合同の抜き打ち荷物検査では、予め実行日を決めていたのにもかかわらず睦紀たちレジスタンスに相当のデマとブラフを流しまくり殲滅した。 東雲は……悪い奴ではないんだが、とりあえず敵にしてはいけない奴。というのが俺達男子の共通見解だった。
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