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「!?」
般若のイメージと共に死の恐怖が背筋を撫で上げ、俺は思わず隠れやり過ごすことを最優先にしてしまう。
陸紀の野郎……一日どころか十分もたなかったじゃねーかッ!?
死にたくない、死にたくないと俺は耳を澄ませ、風紀委員の皮を被った死神が居なくなるのを必死に待っていると。
「はぁ……ようやく終わったぁ……疲れたね、天音。」
「奏、お疲れ。ったく……生徒会の奴ら、今度奏をこき使ったらぶっ飛ばしてやる。」
「え、ええっ?!ぶっ飛ばすって、私の身体だからね?天音分かってる?」
「・・・・・・。」
……さて、どう突っ込めばいいのだろうか。
入ってきた奴は死神などではなく、「主人公」の水瀬奏だった。
それは良しとしよう。
しかし、水瀬奏と天音という人が会話しているように聞こえるが、声がほとんどというか全く変わって無くて、まるで一人で会話しているように聞こえたのはどうすればいいのだろうか。
俺には残念ながらツッコミの才能もない。それに俺の聴力にも問題はないと思う。
どうしても気になってしまい、頭だけ給水塔から出してみると。
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