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医師になり病に臥している人を救いたいという大義名分の下、勉学にのめり込んだ学生時代。 友人と呼べるものがいなかった僕にとって、参考書は最も近しい友であった。 その異常とも言える僕の人間性を肯定し、愛した父もまた異常だったのだろう。 医師国家試験に受かった年の夏、父は自殺した。
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