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俺は夏美と一緒に家をでた。
ちなみに両親は家にいない。
母親は俺が3歳の頃、事故で死んだ。
父親は外国で働いているため、帰ってくることは少ない。
と、急に夏美が口を開いた。
「一緒に登校するなんて久しぶりだね。」
「いや、一緒に登校しなかったのは1年だけじゃないか?」
嬉しいのに、素直に口に出せない俺。
本当は、『一緒に歩けて嬉しい』とか言いたい。
「あ、そっか。」
夏美はそうだったねと言いながら笑った。
俺達は一つしか歳が離れていない。
だからなのか、俺は夏美を異性として見てしまっている。
最悪な弟だ。
少し俯きながら歩いていると、不意に誰かの声がした。
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