第零章 あの人を探して

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~洛陽最深部~ ―――との激戦により、壁は砕け、床は崩れ、鮮やかな装飾に彩られた洛陽城は今や見る影もない ―――を倒したことにより、その―――の力によって支えられてきた城が崩壊を始める その中に銀色の長い髪を靡かせ、腹部にある風穴を押さえながら、桃色の髪をした少女を睨み付けていた 天井が音を立てながら崩れ落ちる ???「ご主人様ッ!!!」 少女が主の元に駆け寄ろうとする ???「来るな!」 しかし、主に止められる ???「俺にはまだやらなきゃならない事がある。お前は今すぐ逃げろ!」 腹部の風穴を押さえながら、絶対に来るなと、主は少女を睨み続ける ???「…ッ…どうして…どうしてご主人様がこんなに頑張らなくちゃいけないの!?…どうして戦わなくちゃ……いけないの?」 少女が涙で訴えてくる。主は、今の状況に似合わないくらい清々し表情で微笑んだ
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