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話しを聞きながら、あまり理解はできないが亜耶の必死さと、どんどん高く上がっていく、太陽の光りを反射する目元の綺麗な光るものを見て、純平も光るものを目から流した。
「あ やち゛ゃん。」
「また、また会えたら、好きって言って!仲良くして!!」
泣きながら、はっきりと、子供ながら、好きという気持ちを亜耶は伝えた。
純平は大きくうなずいた。
そして亜耶は、純平に一枚の紙を渡した。
手紙だ。
読めるか読めないかの、汚い文字だが気持ちがとてもこもっていた。
「私が、私が見えなくなったら読んで。」
何も言えずに泣きながら、また純平は大きくうなずいた。
亜耶のお母さんが迎えに来て、僕の頭をなでた。
「亜耶と仲良くしてくれてありがとね。 じゃあおばちゃんたち行くから。」
純平は泣きながら立ち尽くした。去って行く、亜耶の背中を見て。
「や、やくそく!! ちゃんと忘れない。」
思わず純平は叫んだ。
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