弐夜 「新たな力」

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2月某日 ―八雲邸― 「ゆかりぃー……」 「なによぉー……」 「暇」 「同感」  翼月と紫の2人は居間で炬燵に入りながらそのテーブルの上に突っ伏していた。 「紫様、翼月、朝食が出来ましたよ」 「おーきたきた」 「まだまだありますよ」  そこに次々と藍と橙が皿を並べていく。 「やっと来たわね……」 「んー……何時見ても藍の料理は上手そうだな。」 「翼月、私をおだてたりしてもなにもでないぞ」 「あーあ……そりゃそうだ」 「藍さまも早く座って食べましょう!」  並べ終わって直ぐに橙は床に座っていた。 「それじゃあ―」  揃ったところで紫が合図をした。 『いただきます』
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